社是・企業理念を一新し「パーパス」「ベネックス・ベーシック」を発表
《 策定の背景 》
日本ベネックスは10月1日に創業65周年を迎えました。1957年の創業以来、「限りなく変化する社会のニーズに応えて、常に技術の革新に努め、新しい価値を創造する」という創業精神を受け継ぎ、「誠意・熱意・創意」という社是の元、精密板金加工技術を基盤としたものづくりで、大型映像装置、産業機器、空調冷熱機器など幅広く製造してきました。2012年には、磨き抜いたものづくりの技術、精神を生かし、再生可能エネルギー事業に参入しました。
日本ベネックスは創業100年に向けて持続的に成長していくため、改めて私たちの存在意義を見つめなおす必要があると考えました。これまでの創業精神を継承しつつ、「パーパス」と「ベネックス・ベーシック」を策定し、コーポレートメッセージ「いい仕事、してますか?」を定めます。
■パーパス
なぜ私たちが存在するのか、ステークホルダー、社員、社会にとって日本ベネックスが存在する意義や、目指すべき方向を明示したものです。
■ベネックス・ベーシック
すべての日本ベネックス社員が共通して持つべき5つの価値観を明文化したものであり、日々仕事をする上で大切にしている5つの心構え、行動の基礎となり、未来へ進むよりどころとなるものです。
1 いい仕事は、自分から始まる。
いい仕事は、まず個人の強い思いから出発します。どんな価値を生み出したいかを自発的に考え、創意工夫をし、自ら仕事を創り出す。過去の手法にとらわれず、ポジティブに思考し、成果に貪欲になる。毎日の仕事をやりがいのあるものにできるのは、他ならぬ自分自身なのです。
2 いい仕事は、考え抜かれている。
私たちの原点は、長崎の町工場にあります。日本のものづくりの隆盛も衰退も間近で経験する中、私たちが長く事業を継続できたのは、 妥協なきものづくりを続けてきたからだと自負しています。いい仕事には、ものづくりの精神が息づいています。考え抜かれた形跡が残っています。小手先のごまかしも嘘も、通用しません。「もう限界だ」と感じた、その少し先。世の中が必要としているものは、そこにあるのです。
3 いい仕事は、ひとりではできない。
人は社会の中で生きています。 一人では生きていけず、多くの人の助けを借りて、今の自分があります。自分が最善を尽くすことも大切ですが、一人の限界を知ることもまた大事。だから私たちは、人とともに働くのです。人に聞き、相談し、時には意見をぶつけ合い、時には頼る。そうして達成できるものは、一人の時より何倍も、大きくなるはずです。
4 いい仕事は、時を逃さない。
時代は常に変化し、人の価値観も移ろいます。いい仕事は私たちの努力だけでは達成できず、適切なタイミングで提供することで、ようやく価値を生み出します。時の流れは早く、待ってはくれません。だからまずは早く手を動かすこと。早く実行すること。試行錯誤も失敗も、早く済ませるほど成功に近づきます。そして時を得た仕事は、結果も大きくできるのです。
5 いい仕事は、時を越えて残る。
私たちの存在は、大きな時の流れから見れば、ちっぽけなものかもしれません。しかし、いい仕事は時を越えて残ります。それは、人の心に訴え、後世に伝わっていくからです。私たちが成す仕事は、次の世代にも誇れるものでありたい。いい仕事をつなぎ、次の時代のあたりまえとして引き継いでいく。それが私たち自身を、そして社会を、よりよく変えていくと信じて。
■コーポレートメッセージ
日本ベネックスの新たな経営方針であるパーパス、ベネックス・ベーシックを凝縮した言葉です。ひとつ1つの仕事を、隅々まで目の行き届いたこだわりあるものにするために、常に自問自答しながら、よりよい仕事を創っていくというメッセージが込められています。